股関節の痛みとは

股関節の痛み画像

股関節は、ボール状になっている大腿骨の先端(大腿骨頸部)が、ソケットのような形をした骨盤の寛骨臼に嵌り込んでいる構造になっています。そのため、球関節とも言われています。ただその形から安定性が良くないので、それを筋肉や靱帯がサポートしています。ただこれらは年を経ると筋の委縮、靱帯の脆弱化などから股関節に負担がかかるようになるなどして、股関節に痛みが出るようになります。このほか、加齢以外の原因による股関節の痛みもあります。

以下のような症状に心当たりがあれば、一度ご受診ください。

  • 歩くたびに脚の付け根に痛みを感じている
  • 階段の昇り降りで股関節あたりが痛む
  • しゃがみ込むと痛みが出る
  • 靴下を履く動作がつらい など

変形性股関節症

変形性股関節症とは

股関節の軟骨が変性、摩耗するなどして、股関節に変形や痛みなどがみられている状態を変形性股関節症と言います。原因としては、はっきり特定できないケース(一次性:加齢や体重増加等が考えられる)と何らかの病気(二次性:発育性股関節形成不全、寛骨臼形成不全、股関節骨折、大腿骨頭壊死症 等)など原因が明らかな場合とがあります。
主な症状は、荷重時や運動をする際に見られる股関節の痛み、関節可動域の制限です。病状が進行すると、靴下を履くあるいは脱ぐ、足の爪を切るなどの行為も難しくなります。

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)

鼠径部痛症候群とは

鼠径部や下腹部などに痛みが出ている状態で、とくにサッカーなど足でボールを蹴るスポーツをしている方に多くみられます。グロインペイン症候群と呼ばれることもあります。ボールを蹴る行為というのは、鼠径部に大きな負担をかけやすいとされ、それが度々続と物理的なストレスとなって同部位に炎症が発生するなどして鼠径部等に痛みが出るようになります。それでも競技を続けると痛みは慢性化し、一度発症すると治りにくくなります。

単純性股関節炎

単純性股関節炎とは

小児の男子(3~12歳くらい)に起きやすいです。ケガなどの外傷は見当たらない、これといった原因がない、風邪を引いた後といった状態で、右か左どちらかの股関節の痛みを訴えます。よくみられる症状ですが、股関節を深く曲げ伸ばしすると痛がるほか、歩行の際は足を引くような状態で歩くなどします。原因については、特定できていません。
なお、これといった治療をしなくても10日程度で症状は治まるようになりますが、同じような症状が現れるとされる、ペルテス病や化膿性股関節炎などと鑑別する必要はありますので、異常がみられた場合は、速やかにご受診ください。

ひなた堂鍼灸整骨院での股関節の痛みへの施術

当院では患者様の症状のお悩みをじっくりと聞いたうえでその患者様にあった治療をご提案させていただきます。その上で炎症期ではなるべく早く炎症を抑えるために電気治療や手技等を行います。
炎症が落ち着いてきた症状、コリからくる症状に関しては手技や温活、骨格矯正にてバランスを整えることでその人の持っている自然治癒力を高める施術を行います。また症状が回復してきた方には再発予防につながるよう施術と生活指導を行います。