膝の痛みとは
膝という関節は、曲げ伸ばしをすることしかできません。ただ役割としては、人の体重を支える、立つ、座る、歩くという動作でも欠かせない働きをしています。したがって、この部位が障害されるとQOLを著しく下げるということにもなります。膝の痛みを訴えている患者様の多くは、変形性膝関節症です。そのほかでは関節リウマチ、スポーツやケガによって引き起こされる半月板損傷、前・後十字靱帯損傷、側副靱帯損傷などが原因となることもあります。
以下のような症状に心当たりがあれば、一度ご受診ください。
- 膝の曲げ伸ばしの際に痛みを感じる
- 膝がガクっとしてしまう
- 膝が抜けるような感じになる
- 膝に水が溜まっている
- 動かす際は膝に痛みは出るが、ある程度動かすと治まる
- 歩くだけで膝が痛い 等
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは
膝の関節にある軟骨が、加齢によって変性、あるいは運動による酷使や肥満による摩耗などによって軟骨がすり減るなどして、やがて骨にも損傷が及び、痛み等で歩行が困難になる疾患になります。中高年の女性が発症しやすいと言われていますが、膝に外傷を負う、関節リウマチの発症、化膿性関節炎(関節の細菌感染)によって引き起こされることもあります。
主な症状は、膝関節の痛みや腫れです。発症初期は、歩き始め、長く座って急に立つ、階段を下りるといった際に痛みが出ます。ある程度進行すると、歩行中もずっと痛みが続くようになるほか、膝の可動域制限によって正座が困難、安静時(睡眠中
等)も痛むということもあります。
半月板損傷
半月板損傷とは
膝に荷重が加わっている状態で、関節を強く捻ってしまうことで起きるとされているのが半月板損傷です。若い世代が発症する場合は、スポーツ外傷のケース(ジャンプ、急な方向転換 等)がほとんどです。また中高年世代では、加齢に伴って変性した半月板が断裂してしまうことで起こるようになります。主な症状ですが、受傷して間もなくは、関節に痛みや腫れが現れます。しばらく時間が経過すると、屈伸の際の引っかかり、膝可動域の制限などもみられます。
十字靱帯損傷
十字靱帯損傷とは
膝関節の靱帯損傷のひとつです。十字靱帯は膝関節内にある2本の靱帯のことで、前十字靱帯損傷と後十字靱帯損傷に分けられます。損傷の状態については、完全断裂だけでなく、一部損傷や部分断裂も含まれます。
前十字靱帯損傷は、ジャンプでの着地、スポーツ中の急な方向転換などによって引き起こされます。膝から足首の部分が前方に引き出されるようになります。受傷時に断裂音が聞こえることがあります。さらに強い痛みがみられるほか、損傷時に出血して関節血症となって、患部は腫れるようになります。次第に症状は改善されるようになりますが、膝の不安定さや膝くずれが現れるようになります。
後十字靱帯損傷は、膝の前面を強く打撲する(ボディコンタクトの激しいスポーツで起きる
等)、交通事故等によるダッシュボード損傷などによって引き起こされます。受傷時は、膝の後ろ側に痛みが出るほか、膝全体が腫れるようになります。症状については、2~3週間程度で和らいでいきますが、歩くなどする際に膝の安定さを感じるようになります。
内側・外側側副靭帯損傷
内側・外側側副靭帯損傷とは
膝の内側と外側には、脛骨と大腿骨をつなぐ靱帯があります。内側側副靭帯損傷は、十字靱帯を含む膝の靱帯損傷の中でも最も起きやすいとされています。この場合、膝を外側に捻るなどして、外反ストレスが生じることで内側側副靭帯が損傷するようになります。外側側副靭帯損傷は、膝の内側から強い衝撃を受けることで、外側側副靭帯が損傷した状態になります。外側が損傷することは比較的まれとも言われます。いずれも、スポーツ外傷(内側:ラグビー、スキー等、外側:柔道 等)や交通事故などによって発生します。
主な症状ですが、内側側副靭帯損傷であれば、膝の内側に痛みや腫れがみられます。症状は徐々に和らぐようになりますが、損傷の程度が激しければ、膝関節の可動域制限や膝に緩みを感じることもあります。外側側副靭帯損傷は、膝の外側に痛みや腫れが現れます。これらは数週間程度で改善されるようになりますが、膝の不安定さや違和感などが残ることもあります。
ひなた堂鍼灸整骨院での膝の痛みへの施術
当院では患者様の症状やお悩みをじっくりと伺ったうえで炎症期ではなるべく早く炎症を抑えるために手技や電気治療等を行います。
痛みが強い場合には経絡やツボ、筋肉に対して鍼治療を行うことや、サポーターやテーピング等で膝の安静を図り早期に痛みの改善を図ります。
炎症が落ち着いてきた症状、筋肉のハリ等からくる症状に関しては手技や温活、骨格矯正にてバランスを整えることでその人の持っている自然治癒力を高める施術を行います。
特に当院は温活に力を入れていますので膝の痛みに関してはフィジオパックを用いて膝回りの筋肉を温め血流の促進を促し回復を早くしていきます。
また、日常生活に温活を取り入れることで免疫力の向上などを図り再発しにくい体づくりを目指していきます。