温活とは
冷え性に悩まされている方も多いかと思います。このような状態にあると血流は悪化し、筋肉が凝り固まるなどして、肩こりや腰痛がひどくなる、手足が常に冷たくて眠りにつくのが困難、女性であれば月経痛をつらく感じるほか、下痢・便秘、腹痛、食欲不振等の消化器症状などもみられるようになります。
これらの症状を改善させる方法のひとつに「温活」というのがあります。これは体の冷えを改善させるために身体を温めていく対策のことを言います。身体を温めるという行為は、基礎体温を上昇させるようになります。これが血流を良くさせ、代謝もアップするようになります。また不眠の解消にもつながり免疫力を向上させて病気に罹患しにくくなる、内臓の働きも活発化して消化器症状や月経痛、肌荒れなども改善するようになります。さらに血行不良が解消されるようになれば、凝り固まった筋肉も軟らかくなっていき、肩こりなども軽減されるようになります。
温活とは冷え性対策になるわけですが、エアコンなどを使用しなくとも自らの基礎体温を上昇させ、それを維持し続けることで健康な状態を保ち、体の冷えによって起きる様々な症状を抑えるようにしていきますが、その方法というのはひとつではありません。個人で行えるケアも含め、以下で紹介していきます。
温活の種類
個人で行える温活としては、体を温めることが大切です。例えば、首、手首、足首は、皮下に動脈が走っていますので、効率的に体を温めやすくなります。とくに冬の季節はこれらの部位をマフラーやネックウォーマー、アームウォーマー、足首が出ない靴下を履くなどします。さらにお腹を温めることは、代謝を上げ、腸内の動きを活発化させるようにもなります。これによって消化器症状等も軽減されるようになります。この場合は、腹巻やカイロ、湯たんぽなどを使用します。
また、それほど熱くないぬるま湯(39~40℃)で15~20分程度、バスタブに浸かれば血行が促進していきます。このほか、ゴルフボールを足で踏むような位置に置き、5分程度は足裏で転がして刺激(マッサージ)すれば、血流が改善するなどして、凝りやむくみ等もとれるようになります。さらに運動をしていくことも冷えの症状を改善させる効果があるとしています。内容としては、ジョギング、ウォーキング、筋トレをしていく、あるいは日常生活でひと駅前から歩く、階段をできるだけ使うなどして運動量を普段から増やしていくことにも努めてください。
上記以外にも飲食による温活というのもあります。この場合、身体を温める効果があるとされる食材としては、生姜、ネギ、かぼちゃ等の野菜類、レバーや鶏肉等の肉類、クルミやカカオなどの豆類などがあります。飲み物に関しては、ほうじ茶、ココア、生姜湯などが挙げられます。なお、これらを摂取することにつきましては、過剰になることなく、栄養バランスを考えて実践されるようにしてください。